「会報」が怖い

「会報」が怖い

吹田市江坂のなんでも相談所「脇大輝税理士事務所」Wakiブログです!

それぞれの業界には、「会報」というものがあります。

我らが税理士会にもあります。その名も「税理士界」。

必ず目を通しているのですが、こんな記事はちょっと「怖い」ですね。

税理士界 1月15日 1336号

『申年の今年は、社会保障・税番号(マイナンバー)制度元年で、税理士は真っ先に

マイナンバーを取り扱う立場であり、その定着・普及に努めなければならない。

マイナンバーは、システムのセキュリティーは万全だと聞いている。

我々税理士も、国民・納税者の適切な指導役として万全を期したい。』

確かに、税理士は真っ先にマイナンバーを取り扱う「当事者」であるのは間違いありませんが、

「その定着・普及に努めなければならない」書かれると、怖いですね。

異論を許さない、という意味で。

法律として成立・施行されているので、違法・脱法行為はもちろん許されませんが、

法律を順守するだけでなく「定着・普及に努めよ」という意見には、

逆に「本当に大丈夫なんですか」と問いたいものです。

将来、国民から「受け入れられない制度」となってしまった場合、

その先導役を果たしてきた税理士は、どんな立場を経験することになるのでしょう。

そんなことを考えるのは、わたしの仕事ではありませんが…

まあ、「会報」というのは、それなりに業界の動向が掴めるのですが、

それらの情報を自分なりに咀嚼しないと、『業界の常識、世間の非常識』という罠に

ハマってしまう、ということですね。