吹田・江坂の労使関係相談所「脇大輝税理士事務所」Wakiブログです。
日本経済新聞 10月18日
大半の企業は「うちの労使関係はいい」と考えるものの、働く人は必ずしもそう思っていない――。
こんな傾向が厚生労働省の調査で浮かんだ。労使関係を「安定的」と認識する企業は86.9%にのぼったが、「良好」とする労働者は55.1%にとどまった。その要因について、厚労省の担当者は「企業は労使関係全体を見ているが、
労働者は個人の不満が解消されたかどうかで判断する傾向があるためでは」と話している。
この構図は当たり前です。
仮に月30万円の給料があったとして、払う方は「結構」払っていると思っているけど、
貰う方は「こんだけしか」貰っていないと思っているものです。
これは、金額が100万円でも同じです。
金額に応じてそれなりの業務になるからです。
これは、コップに入っている水が「半分しかない」と思うか、
あるいは「半分もある」という気持ちの持ち方の問題とは全く異なります。
払う方には払う側の正義があり、また貰う方には貰う側の正義があるのです。
「会社として、こんだけやっているのになんで解ってくれないんだろう」
「なんで、もっと誠意をこめて丁寧にやってくれないんだろう」
「どうしてもっと自発的に行動してくれないんだろう」
会社の「想い」ばかり先行すると、このようなジレンマに陥ります。
それぞれの「正義」があるのです。