岡崎体育氏の「宇宙と長野」という曲をご存じだろうか。
少年時代の苦い思い出を、最終的に「宇宙と長野のせい」にしてしまうという、
壮大かつ滑稽な“責任転嫁ソング”である。
最初は「何の事か?」と聴いていたが、いつまでも妙に心に残っていた。
なぜか。
とある経営者たちの姿と重なったからだと思う・・・
業績が悪化しているのを、「コロナのせい」、「為替のせい」、「販売員のせい」と外部のせいにしてばかり。
自分の経営判断や戦略の甘さは一切顧みない。
宇宙と長野を持ち出す代わりに、為替や政治や時代のせいにする。
しかも、それを本気で信じ込んでいる節すらあるから手に負えない。
もちろん外部環境の影響は否定できない。
しかし、本気で改善に取り組む意欲と能力と覚悟がなければ、業績は良くなるはずもない。
責任を転嫁する言葉は自分を許す言葉にはなるが、社員や顧客の心には何も残さない。
むしろ「この人について行って大丈夫か」と不安を増幅させるだけ。
結局のところ、宇宙も長野も悪くない。
「宇宙も長野も悪くない」と、まずは認めること。
その手順を踏まないと、あなた、「スルメ」になっちゃうよ。