豊中、千里中央の「事業再生」支援型税理士事務所 Wackyのイミフブログ
ペンネーム「里見清一」氏の著書。
はっとさせられる一文に出会う。
『・・・、だから私は、自分が望まない延命治療を老いた親に強いる人たちの「情愛」や「優しさ」を信じない。
もし日本の保険医療制度が崩壊して何十万、何百万円かかるその治療を自費で負担せねばならないとなったら、
「だったらいいです」という台詞が世の中に溢れるだろう。』
天井知らずの、医療費高騰を嘆く、とある医師のエッセイである。
ヒトの金(保険)で賄えるのならやるが、自費ではやらない。
そんなのは、「見せかけの愛」ではないか、と喝破している。
では、自分の仕事に置き換えるとどうだろう?
自分では、決してやらない節税策をクライアントに勧めるだろうか?
リスクがあったとしても、トラブルが発生したとしても「説明責任は果たした」と言って、平気でいられるだろうか。
だから、「歓心を買う」ために、ウルトラC的な「節税案」を提案する金融機関などに対して、強い嫌悪感を覚える。
彼らは、リスクを負わない。
私は、リスクを負う。
