吹田・江坂の遺言書相談所「脇大輝税理士事務所」Wakiブログです。
遺言書の作成が年々増加しています。この10年で約1.5倍に増えたそうです。
では遺言書の目的って何でしょうか?
一般的には「遺産を自分の意思に従って処分してもらう、
また、相続争いを回避するため」ということなんでしょう。
当たり前ですが、すべて「自分亡きあと」の話なんですね。
2015年10月15日 日本経済新聞コラム「新しい相続のかたち」
・・・最近では、遺言を作成する人が増えている。さらに、成年後見制度や見守り財産管理契約などの活用も広がってきた。ただ、これらの制度では「埋められない隙間」がある。この隙間を埋めるのが、新しい相続のからち「家族信託」だ。
自分が亡くなった後、認知症を患う妻のために財産を使うとともに、妻の世話は長女に任せたい。さらに、妻が亡くなった後は、妻の世話をしてくれた長女に財産を残したい。家族信託なら、このような希望をかなえることができる。
家族信託に着目したわけではありません。
その内容です。
自分亡き後、なぜここまで影響力というか、支配力をもちたがるのか。
『そこにわたしはいません~、眠ってなんかいません~♪』ではありませんが、
死んだ時点で、もう自分の財産ではないのです。
死後の財産で人を縛り、さらに人の生き方まで縛る。
内容によって、遺言とはそういうものにもなってしまうのです。