「税抜き表示」って、誰のため?

「税抜き表示」って、誰のため?

吹田市・江坂の消費税相談所「脇大輝税理士事務所」Wakiブログです!

「税抜き表示」って、何でしょうか?

100円の商品を、「100円(税別)」と表示する方法です。

実際に支払う金額は、108円です。

100円を支払っても、この商品は手に入らないのに、なぜ「100円」と表示するのでしょうか?

次のコメントに、ヒントがありそうです。

『2019年10月に予定されている消費税率の10%への引き上げはやむを得ない。

ただ、特例となっている税抜き価格の表示は絶対に維持していくべきだ。』

上記の「100円(税抜き)」という表示方法は、2020年の3月までの、

「特例」なので、その後は「108円」と表示しなければなりません。

上記コメントをした、某スーパーの社長は続けます。

『総額表示になると、消費者心理に悪影響を及ぼし、景気を冷やしかねない。』

商品の価格は、変わっていないのに、「悪影響が出る」と言っています。

これって、商品の値段を「誤認させている」ってことではないでしょうか。

980円のランチを食べて、1,000円出したけど、実は税抜表示で1,000円では足りなかった・・・

これと同じハナシのような気がします。

税抜き表示って、一体誰のためなのでしょうか?