吹田・江坂のマイナンバー相談所「脇大輝税理士事務所」ブログです。
昨日は、マイナンバー制度が生み出された理由の「建前」について触れました。
では、本当の理由はなんでしょうか?
マイナンバー制度には、いくつかの省庁の思惑が込められています。
そのひとつは「国税庁」です。
とある税務署幹部は『マイナンバー制度は国税の悲願』とまで言っています。
「フロー(所得)とストック(資産)情報の把握」です。
マイナンバー制度の活用により「名寄せ」が瞬時にできるのは、確かに
「悲願」なのでしょうけれども、「名寄せ」の手間が減ったからといって、税収が格段に
増えるわけではないでしょう。
現場的には、「税収の増加」よりも、「作業が減る」ほうがよっぽど嬉しいのは当然ですね。
しかし、税収的にはどう考えてもは医療分野が「本丸」なんでしょうね。
ということは、マイナンバーの個人カードを健康保険証として利用するための法律も、
ほどなく成立するのでしょう。
関係省庁にとっては「いいことづくめ」なのかもしれませんが、
利用者(国民)にとってはどうなんでしょうか?
議論するまでもなく「住基カード」で、すでに実証されているような気もしますが…