吹田・江坂の異業種相談所「脇大輝税理士事務所」Wakiブログです。
連休明けの週末明け。
溶けかかったアタマとカラダが現実に戻った月曜日、徐々戻していきましょう!
質問です。
御社は「何業ですか?」
仕入れた商品を販売しているから、卸売業か小売業。
工場があって製造しているから製造業。
道路を作ってます、だから建設業。
ラーメン屋です、飲食業。
土日祝日が忙しいです、だからサービス業。
この区分って、そもそも何の意味があるのでしょうか?。
統計的なデータか、消費税の「みなし仕入れ率」くらいのものでしょう。
日本政策金融公庫が集計・公表している興味深いデータがあります。
興味がある方はのぞいてみてください。
多くの業種平均の経常利益率は「だいたい赤字」という現実です。
業種の慣習やいままでの手法にこだわり過ぎてしまうと、業種平均の利益しか出せないということです。
つまり「赤字」ということです。
では、平均を脱するために何を考えればいいのでしょうか。
「商品本体を売ることからいったん離れる」ということがヒントかもしれません。
大手企業には「ソリューション事業部」というものがあります。
何をやっているのかよく判らない名称ですが「営業」に変わりはありません。
『土地、建物を買って下さい』とやるよりも、
『不動産の有効活用で老後資金の確保を節税を兼ねて』と。
『コピー機買って下さい』とやるよりも、
『ペーパーレスの実施で、印刷代の削減と書類保管場所の削減を』と。
『色鉛筆買って下さい』とやるよりも、
『インテリアとしてお使い下さい』とやっているわけです。
『あなたのお困りごと解決いたします』という建前が、ソリューション事業部なんでしょうね。
「ウチで買わないといけない理由」をなんとか見つけてくるわけです。
お客様になにがしかの商品やサービスを提供して、見返りを頂戴する。
であれば、業種にこだわる必要はなくて、たまたま「家具屋」だったり、
たまたま「らーめん店」であったり、たまたま「介護施設」であっていいと思うのです。
ちなみに、近所のTSUTAYAさんは、レンタルDVD・CDはもちろん、レンタルマンガ、
書籍販売、文具販売、お菓子販売、洋服販売、ガチャガチャコーナーまであります。
たまに野菜まで売ってますから、もう何屋かわからないですね。
『借りて下さい』ではなく『集まって下さい』ということなんですね。
『売りたい』は会社の都合。
でも、買う側は『売りたい都合』なんか考えていないと思います。
たまには、一歩引いて考えるのもいいかも知れません。
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