「ピンサツ」返しのコスト

「ピンサツ」返しのコスト

吹田・江坂の飲食店経営相談所「脇大輝税理士事務所」Wakiブログです。

先日、吹田の納税協会さんにて開催された税務相談の担当をさせて頂きました。

こういった「一発勝負」型の相談業務は、何が出てくるかわかりませんので、

ぼんやりした不安感というか緊張感がありますね。

 

無事?に相談業務が終了しまして、荷物をまとめていると、協会の方がいらっしゃいました。

その手に現金らしきものがあります。

なんと、謝金(報酬)は現金払いでした・・・。

「今の時代に現金かよ・・・」と心の中で呟きつつ、何故か嬉しい現金。

でも、その「現金」が嬉しい理由は他にもありました。

全部「新札」です。

ピンサツです。

新札を求められたことがある方はご存知だと思いますが、ひと手間要ります。

謝金の支払いに、その「ひと手間」をかけて下さったことがとても嬉しいのです。

両替機で新札に替えておられる光景まで目に浮かびます。

たったひと手間、されどひと手間。

 

さて、飲食店等でもこの「ピンサツ」返しをたまに見かけます。

もちろん、お釣りにきれいなお札が返ってくれば嬉しいのですが、

お店側にはそれなりの「コスト」が掛ります。

・両替に行く手間

・受け取った札とピンサツの区分

・釣銭の渡し間違え

・集計時の不効率

ざっと挙げただけでもこれくらいは出てきます。

頻繁にレジを開け閉めするお店では導入は難しいでしょう。

総論賛成各論反対の典型的な改善案です。

お店のコンセプトやオーナーの価値観が共有されないと、たったこれだけの

改善案も実現しないということですね。