吹田・江坂の経営相談所「脇大輝税理士事務所」ブログです。
「安物買いの銭失い」
有名なことわざですね。誰でも一度や二度は経験があるのではないでしょうか。
ちょっと、考えてみましょう。
一般的には「値段の安いものを買うと結局損をする」という意味で使われますね。
では「安いもの」って、何でしょうか?
ユニクロ? しまむら? ニトリ?
違いますよね。
ユニクロも、しまむらも、ニトリも、確かに「安い」ですが、
「安物」ではないですね。
「安物」っていうのは、「価格と価値が一致していないもの」ということですね。
「安そうに見えたけど、実は払ったお金の価値ほどなくて
結局損をしてしまった」ということです。
つまり
「実質500円の価値の商品を1,000円で買ってしまった」
ということです。くどいですね・・・すいません・・・
でも、同じ「罠」に何度も引っ掛かるのはなぜでしょうか。(わたしも何度も引っ掛かってます)
「販売する側が、消費者にとって必ずしも適切な値付けをしているとは限らない」からです。
ちょっと、わかりづらい書き方ですね。
販売者は、自分の都合で値付けをしますから、買う側の都合など考慮しません。
ただ、売り手としてもべらぼうな値付けはできないので、自分にとって利益が最大化するであろう価格を探ります。
その価格が消費者にとって「満足」であれば、「お値段以上♪」となるし、
その価格が消費者にとって「不満足」であれば、「安物買いの…」ということになるのです。
これは、中小企業にとっても当然にあてはまります。
自社の商品が「お値段以上」なのかどうか、常にアンテナを張って情報を収集する必要があるのです。
「安物買い」の商品は、いずれ市場から退場を迫られます。
経営基盤が脆弱な中小企業こそ、「細やかな対応」で買い手の「目線」を常に把握する必要があるのですね。
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